キャッチコピーはうのみにしない方が賢明
近頃、雑誌や新聞の広告欄、インターネットやテレビなど、様々なメディアでダイエットサプリの広告を見ないことはないのではないでしょうか。
スペースが限られた広告欄なので、短期間で激ヤセ、即効など、関心をひくようなキャッチコピーが多数使われています。 関心をひくために、誇大広告、と思われるものも少なくないので、ダイエットサプリなどのキャッチコピーはうのみにしない方が賢明です。
また、具体的な特徴が謳われていないキャッチコピーがほとんどです。 それは、薬事法の医療品の定義に「身体の構造、機能に影響を及ぼす」とあることと関係があります。
つまり、何らかの効果を得られる、ということを明言してしまうと、その時点で機能を謳ったことになり、薬事法に抵触してしまいます。 そのため、一体どんな機能があるのかわからない、不思議なキャッチコピーがついている製品が少なくないのです。
サプリが発達しているアメリカでは、日本以上に様々な商品があります。 けれども、このような規制がなく、科学的根拠を示すことができたら血圧が下がる、中性脂肪が減少するなどのように機能を謳ってもよいということになっています。
当然大げさなキャッチコピーをつけるところもありますが、中身を伴わない誇大広告は淘汰されていきます。 一方で機能を謳うことは完全に許されない我が国ですが、いわゆる「トクホ」を取得したら効果を謳ってもよくなります。
トクホは特定保健用食品の略称で、これを取得したら効能や機能を堂々と伝えてもよくなるのです。 トクホを取得するためには、平均で4年の年月と、初期投資として数億円かかります。
つまり、もしもそれほど機能がなかったとしても、お金さえ払ったら手に入れることができるタイトルなのです。 ですから、トクホだから体に良い、とは言い切れないので、このダイエットサプリは体脂肪を燃やすから安心だ、と完全に信じない方がよいですよ。
現在は、機能について明言してはいけない状態ですが、中小企業が参入できないトクホを見直すためにも規制緩和でこの条例が改めよう、という段階には来ているようです。 ただし、利権が絡むところにある規制を外すのはとても難しいので、どうなるのかは今のところわからない状況です。