白インゲン豆のダイエットサプリは身体に毒?
白インゲン豆のダイエットサプリと言ったら、数年前の健康被害事件を思い出す人も多いのではないでしょうか。
白インゲン豆健康被害事件は、2006年に、TBSがダイエットに有効ということで白インゲン豆を紹介したのですが、加熱が不自由分だったため、視聴者が嘔吐や下痢などの健康被害を訴えたため、番組そのものが打ち切られてしまうというものでした。
この事件以来、すっかり悪者扱いをされてしまった白インゲン豆ですが、本当はとてもダイエットに効果的なのです。 ダイエットサプリは、消化酵素阻害系、脂肪吸収阻害系、食欲制御系、脂肪燃焼系の4つに分類できます。
白インゲン豆(ファセオラミン)は、消化酵素阻害系のダイエットサプリになります。 白インゲン豆に含まれる物質が、炭水化物の分解吸収を遅らせる作用があるため、糖質に分解されて体内に吸収されるのを抑えることができるというものです。
食事の30分前に服用するのが効果的といわれています。 今でこそ、摂取しすぎた糖質や脂質をカットしてくれるサプリが多く出回っていますが、その当時は日本ではまだ珍しいものでした。
そこに健康被害事件があったため、身体によくないというイメージが定着してしまったのはとても残念なことです。 白インゲン豆に含まれるレクチンは、十分に加熱することにより失活して安全に食べることができます。
けれども、番組で紹介された調理方法では、加熱が不自由分だったため、レクチンがまだ残っていたことが健康被害の原因でした。
そもそも、豆類は多くが生食したら毒性があるそうです。 おなじみの大豆にも、生のまま食べたら赤血球を凝固させて血管内に血栓を作る、赤血球凝集素という怖い毒があるのです。
もちろん加熱したら問題ありませんし、きちんと加熱したら、白インゲンも安心して食べることができます。 実際白インゲン豆は、ヨーロッパでは緑のインゲン豆と同じくらい一般に流通している食材です。
それでも、やはりちょっと怖いな、と思う人もいると思いますが、自分で加工するのではなく、すでにダイエットサプリになってしまっているものは、きちんと加熱されているので大丈夫です。