日本サプリメント学会が設立
日本は言わずと知れたサプリメント後進国です。
日本では薬事法という縛りの中にあり、その効果について科学的に知りたいと思ってもなかなか知ることができません。
情報は曖昧な表記でしか示すことができず、健康補助として役に立つのかどうかもよくわかりませんよね。
けれど海外の先進国ではサプリメントが予防医学や健康増進に利用されることは日常化していますし、食品の栄養価が下がり、そのうえストレスの取り巻く現代の環境では摂取することは役割を持つと考えていいと思います。
そんな日本の事情なのですが、昨年秋に「日本サプリメント学会」が設立しました。 日本サプリメント学会は「国民が元気で生きること」を主な目標としています。 日本の医学界が病気の治療が目的なのに対してサプリメント学会では日常生活の分析と日ごろの生活管理が目的となります。
学会理事長の小山さんのクリニックでは希望する患者には悩みに応じたサプリメントを出していますが、その際参考にするのは、健康度を評価する検査システムや抗酸化力などの加齢マーカー、遺伝子検査などのデータです。
そうしたデータに基づき不足しているミネラルやビタミンなどを補うようにしています。 自分に不足している栄養素は何か、どのようなサプリメントをとったらいいのかわからないという人は多いですよね。 そんな時にこうした客観的なデータで示してもらえればとても安心です。
小山さんも「自分の体について正確に把握し、必要なものを補えるよう、学会を通じて評価システムなどを整備し、誰もが安心して選べる仕組みを整えたい」と話しているそうです。
学会ではその一環としてサプリメントアドバイザーの認定制度も始めました。 こうした専門家が全国に配置されるようになれば、健康増進や予防医学の面で日本もものすごく進歩しますね。
また研究発表の場も多く持つとのことですから、科学的な実証が公に知らされるようになるのでしょうか。 野菜の栄養価が下がったといわれ、厚生労働省による「食事摂取基準」に達する栄養量がどのくらいの人がとれているのかわからない私たちの食卓です。 サプリメントの効果が正しく実証されて私たちの健康に役割を果たしてくれるように学会のこれからに期待したいですね。