極度のダイエットを行うとうつ状態になる
現在の日本ではうつ病の患者数が増えていることが社会問題にもなっていますね。
眠れない、食欲がない、気分が落ち込む、楽しくないといった気分が続く場合、うつ病の可能性があります。
よくうつ病は「心の風邪」などと表現されますが、ちょっとわかりにくいですよね。
ではうつ病はどういう状態なのでしょうか。 うつ病は精神的ストレスや身体的ストレスから脳の機能障害が起きている状態だと言われています。 様々な脳内物質が分泌異常を起こしていたり、海馬や偏桃体辺りの脳細胞の委縮や死滅、活動過多や活動低下になった脳の部位がみられます。
そのような異常から気分の低下だけでなく記憶力の低下や集中力の低下などの症状も起きます。 このような脳のダメージにはストレスと共に原因となっているものに生活習慣や栄養不足もあげられます。
よく極度のダイエットを行った人にうつ状態になった、という体験談を聞くことがあります。 うつ状態という心の不調には偏った食生活が引き金になることは少なくありません。
栄養不足や栄養欠損は脳内物質の不足につながり、うつ病の原因と言われるセロトニンやノルアドレナリンの生成に異常をきたしてしまいます。 ビタミンやミネラルは脳や神経の働きを正常にしたり、ストレスに抵抗する副腎皮質ホルモンを生成するときに利用されています。
ですからビタミンやミネラルが足りないとストレスに弱くなってしまいますし、またストレスはビタミンやミネラルを大量に消失させます。 ビタミンやミネラルは他の栄養素がきちんと働くために必要な栄養素なので、ストレスから栄養不足の状態になってしまうこともあります。
また低血糖症は血糖値の乱高下により自律神経や脳内物質が乱れ、低血糖の状態の時にはうつ状態になります。 このようなことからストレスを感じている人はうつ病の予防のためにサプリメントを利用して栄養のバランスを整え、ストレスに強い体作りをするとよいでしょう。
実際うつ病の治療法でも「栄養療法」言われるものがあるようです。 サプリメントで必要な栄養素を摂取しまた生活習慣を見直すことによって、脳内物質、ホルモンバランスや自律神経などの体の恒常性を目指し、脳を回復させる、という方法です。
ただし、すでに投薬治療を受けている方は飲み合わせとかもあると思うので、勝手にサプリメントを摂る事はやめたほうがいいでしょう。 必ずお医者さんに相談しましょう。
中にはうつ状態に効果のあると言われるリラクゼーションのサプリメントなどがありますが、投薬治療を受けている方は副作用が強くなったりすることもあるのでやめたほうがいいです。
脳も体の一部です。 体の不調に栄養不足が関係するように、心の不調に栄養不足が関係するのは当たり前なことですよね。 ストレスの多い現代社会の中でうつ病にならないためにサプリメントを利用するのは非常に有効だと思います。